7月のお盆を迎えました

7月盆の入りの日を迎えました
先にお知らせの通り、当山では本年のお盆棚経参りを行いませんが、13日~15日は午前10時より1時間程度のお勤めをさせて頂き、お参りさせて頂くはずだった檀信徒御当家皆様の位牌を遥拝させて頂くとともに、有縁無縁の諸精霊の供養をしております。
「お盆」とは、ご先祖様の霊をお迎えし、もてなし、お見送りをする一連の行事です。
日本仏教では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が正式名称と言われますが、この盂蘭盆はサンスクリット語の「ウランバナ(ullambana)」の音写であると言われております。
「ウランバナ」は「逆さづり」という意味で、「逆さづりの苦しみにあっている祖先の霊を供養して助ける」という法要になっており、その論拠は仏説盂蘭盆経にあると言われております。
この仏教行事と、古くから日本で行われてきた「御魂迎え」「精霊まつり」等の先祖崇拝の祭祀が深く結びついた伝統ある宗教行事が、いわゆる私たち日本人が行っている「お盆」です。
何かと忙しい現代社会ではありますが、お盆の期間は「ご先祖様とともにある」ことを特に意識して頂き、自分自身のあり方を見つめなおし、ご先祖様含め、すべてのいのちに感謝の念をあらわせる時間を過ごして頂きたく存じます。
合掌
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