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謹賀新年

とはいえ、昨年より私たちは感染拡大防止のために数々の制限を受け入れ行ってきましたが、一年近くたっても収束の兆しが見えてきません。

そのことで、「コロナ疲れ」と言われる状態になる方や、中にはそのことで大変強いストレスを抱えてしまう方々も多いようです。


しかしながら、コロナ禍だからこそできる生活や心の見直しがあることを忘れてはいけないと思います。

仏教講座でもお話しています通り、仏教ではこの世界は「無常(すべてのものは常に変化する)」であり、永遠不変のものは存在しないと考えております。

今の生活状況はまた変化するものであり、今まで過去に体験してきた「日常」もまた変化するものです。

新型コロナ感染蔓延に関係なく、常の「変わらない日常」といったものが元来無いことが分かっていれば、状況により生活に対するこだわりから離れていく、という生き方が自然にできます。

「~をしたい」「~をするのが当たり前」「~でなければ絶対におかしい」というこだわりが強いまま「生活を制限する」ということになりますと、意志に反する行為を続けることになりますので大きなストレスになります。

そこで、現実を見据え、順序立てて理解した上で「こだわりから離れる」と、ストレス無く平静でいられます。


もちろん、医療や介護等始め、様々な仕事の現場で新型コロナと直接向き合わなければならない方々のストレスは、こうした単純なものではなく、個別に応じたケアが必要になってくるとは思います。

しかし、私たちひとりひとりが今の状況に応じた生活を受け入れ、「これまでの当たり前」というこだわりから自然と離れる生活を心がけることで、そうした医療・介護の方々の負担も減っていくことにつながるのではないでしょうか。

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